中野区 税理士 おおしま会計事務所

これだけは知っておきたい!相続・相続税の基礎知識

相続税の事前対策

生前の対策は重要です:相続対策

  1. とりあえずは現状の把握

    相続対策といっても、どこにどのような財産があって、実際に相続が発生したらどれくらいの額の相続税の負担が生じるかを知っておかなくては対策の立てようがありません。
    どのような財産をどこにどれくらい所有しているのか整理することが、まず第一に必要になります。
    不動産においては、測量による面積の確定や、契約書等の整理が必要になります。
    預貯金や株式などの有価証券なども、どこにどれくらいあるか整理しておく必要があります。
    これらは、相続対策としても重要ですが、急な不測の事態の対策としても推定相続人にどこにどのような財産があるのかを知らせておく意味でも必要になります。
    特に預貯金などは、本人しか知らないと、後々、遺産分割や納税資金対策でも支障が生じる場合もありますので事前の備えが重要になります。

  2. 心構えのために計算してみましょう:相続税の試算

    所有する財産の構成と金額の整理が終わったら、それらの財産をもとに相続税がどれくらい発生するか試算する必要があります。
    納税資金は相続財産の現金や預貯金でまかない切れるのか?
    だれがどの財産を相続するのかをあらかじめシミュレーションすることにより、いざという時の備えになります。

    POINT

    一般的に夫から妻への相続を「一次相続」、妻から子供への相続を「二次相続」といいます。
    同一世代間の財産移転である一次相続では、残された配偶者の生活の維持・保障のための政策的配慮(配偶者控除、小規模宅地の評価減の特例など)がキチンと設けられていますが、親子世代間で財産移転となる二次相続においてはこうした政策的配慮が限られてしまいます。
    そのため、だれがなにを相続するか決める場合には、一次相続だけではなく、二次相続まで見越したトータルの検討が重要になります。

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